サステイナブルな働き方|仕事に『生きがい』『やりがい』を求めない

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コダモンです。(@kodamon)

日系の大手上場企業に就職して、4年半ほど日本のサラリーマンを経験してみました。


毎日残業して、休日にもメールをチェックして…。自分を含め、上司も同僚もみんなワークライフバランスが崩壊していました。

コダモン
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ストレスまみれ


そのような環境にドップリ浸かって『日本の社会人』をしていたら、いつしかプライベートの時間すら楽しめなくなっていた。

そのような働き方・生き方を無理して続けることは苦痛でしかない。

持続的な会社員生活を送るために、次のことを学びましょう。

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『サステイナビリティ』って何?

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サステナビリティとは、何かの物事について、現在から将来にわたってそれを持続することが可能である、という概念である。

(weblio辞書,サステイナビリティ,2020年5月時点)

海外では頻繁に使われる『サステイナビリティ』(sustainability)という単語。あなたは聞いた事がありますか?

サステイナビリティは『持続可能性』と訳すことができます。形容動詞のサステイナブル(sustainable)は、『持続する』(sustain)と『~できる』(able)からなる言葉です。


地球環境の保全などに関連して使われることが多いですが、現在の社会や経済、人々の暮らしなどを長きに渡って維持・継続できる!という文脈で使う事もできます。

コダモン
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将来も継続できる…って意味


サステイナブルな働き方とは『持続可能な働き方』という意味です。

そして、その働き方は将来に渡って持続可能な発展である必要があります。

人は誰しも何らかの不安を将来に抱いているため、それを可能な限り取り除くことが重要。その中でも、人生の大半を占める仕事が与える影響が大きいので『働き方』を持続可能なものにする必要があるのです。


サステイナブルには『耐えうる』という理解もありますが、嫌な仕事や人間関係を耐えて辛抱する…という事とは意味合いが違います。

  1. 毎朝会社への足取りが重いほど仕事が苦痛
  2. 職場や上司の事を考えただけで憂鬱な気分になる
  3. 長時間労働が常態化していて人生の大半が仕事


これらを『忍耐の精神』で耐えるのは、サステイナブルな働き方ではない。

コダモン
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いつかポッキリいくよ?


サステイナビリティとは、現在から将来に渡って持続可能であるということ。

サステイナブルな働き方を可能にするために、まずは会社や仕事と向き合う姿勢・考え方を根本から見直します。

人生の価値は『仕事以外』に見出す!


将来に渡って持続可能な働き方とは、『終身雇用』や『長期雇用』などに安定を求める…という事とも違います。

日本の職場では「仕事をする目的はお金じゃない!」「やりがいが大事だ!」などと言って何でも美化されがちですが、それらは社員が辞めない事を前提に経営される日本企業の特徴です。

「仕事に価値を見出す!」

「仕事を通して自己価値を生み出す!」

そのような意見に関して、否定はしません。 

人生の価値観は各々違いますし、もちろん誰もがそれを尊重すべきです。

コダモン
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極論、人それぞれ


しかし…。

実際に日本企業に4年半勤めてみて、ドイツでの転職を経験してみて、仕事に人生の価値を見出すのは危険!だと断言できます。

企業や組織の存在意義は、より良い商品やサービスを提供することで利益を得ること。

そして、会社員はその一部です。

より良い商品とサービスを創り上げる中で、開発、技術、営業、広報、経理、経営…と、社員一人一人がその組織と仕組みの中の『歯車』となっています。

そのような歯車の重要度は働く人によって変わってきますが、基本的にはどれも同じ。

コダモン
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代わりがきく


たくさんの歯車の一つとして毎日キリキリ働くことでお給料がもらえる。会社員はそのために、生きるために働いています。それ以上でもそれ以下でもありません。

働き方ヒント!

毎日通勤している企業は自分の持ち会社ではないし、オフィスは自分の家でもない。上司も同僚も本来は他人だし、そこで支給されるパソコンも社用ケータイも当然自分のものでは無い。『会社』で身につくスキルや経験を除けば、その関係はすっからかんです。


仕事や会社員生活の中に「生きがい」「やりがい」を見出す人の中には、何かしらの有意義な経験ができた人がいるのかもしれない。

しかし…。それはあくまでも一方通行の感情です。

会社側は、あなたの「生きがい」や「やりがい」なんて興味ない。

会社も、人事も、上司も、最終的にはあなたを『守ってはくれません』

組織の歯車であるサラリーマンやOLは、企業側がその気になれば代わりはいくらでも見つかります。長時間労働に耐えて過労になったとしても、壊れた歯車はお金をかけて取り替えるだけです。


会社に信頼関係なんかを期待するのも個々の自由ですが、企業は利益や株主を満足させるために動いている組織であるため、雇用関係に『信頼』の2文字を期待するのは危険です。

コダモン
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あくまでビジネス


会社や仕事に人生の価値を見出そうとすればするほど、あなた自身のリスクが高まるのです。

仕事とプライベートを切り離す

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会社や仕事が個人の人生をコントロールするのではなく、会社員たるもの仕事を上手にコントロールして持続可能な働き方を目指すことが重要です。

サステイナブルの働き方を実現させるために、まずは仕事とプライベートを切り離しましょう

コダモン
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ワークとライフの住み分け


会社や仕事のせいでプライベートが犠牲になる事はありませんか?

「上司がまだ残ってるから」などの意味不明な理由で残業をしたり、月に何度も職場の飲み会に駆り出されたり。本音を言えばみんな定時帰宅をしたいし、行きたくもない飲み会は誘われない方が楽。

要するに、これらの余計なストレスがあるうちは『持続的な働き方』の実現は難しいのです。

  1. 自分の仕事が終わっているのに上司・同僚を理由に残業する
  2. 定時後の時間や休日を犠牲にして職場の付き合いに参加する
  3. 本来自分とは無関係の仕事を断れずに引き受ける


これらは、確実にストレスと隣り合わせです。

サステイナブルな働き方をするためには『無理なく』『持続可能に』仕事をこなす必要があります。

そのために、会社では自分の仕事だけに集中して、それ以外の余計な仕事を減らす事が重要です。

その最適な手段が、仕事とプライベートを切り離す!という事。

仮に仕事や職場の飲み会が断り辛いという場合は、こちらの記事も参照してみてください:

 

ドイツ人の働き方に見る『サステイナブル』


ドイツでかれこれ3年ほど営業として働いています。

ドイツの会社員は基本的に週38~40時間勤務ですが、激務と言われる営業職ですら残業は基本的にありません。


そして、週40時間をキッチリこなして結果さえ出せていれば、誰もその『働き方』に対しては細かい口出しをしません。

働き方ヒント!

海外では人事権が直属の上司にある事が多く、昇給なども上司との打ち合わせで決まります。決められたターゲットをクリアして結果さえ出せれば『働く過程』は個人に任せられるので、残業をする・しないも人それぞれ。職場には他人の足を引っ張り合う同調圧力もなく、各々が効率良く働くことに専念しています。


これはフランスやイギリスなども同様で、欧州のグローバル企業の取引先の働き方を見ていると、それはとてもサッパリしたものです。

例えば、ドイツで働いていると次のような事があります:

コダモン:「あっ、もしもし。○○の件でお電話したんですが……

ドイツ人:「あーそれね。今日もう担当者帰っちゃったわ」

コダモン:「えっ??では代わりにどなたとお話しすれば……

ドイツ人:「いいよ、もう他に誰もいないし。その案件はどうせ来週まで何も動かないっしょ。良い週末をー (ガチャ!!)

コダモン:「……!!」


このような会話が、金曜日の夕方3時に実際に発生します。

それはそれで困ったこともありますが、ドイツ人はとにかくワークライフバランスを重視します。社員1人ひとりが各自の判断で『仕事』のプライオリティを下げるのです。

そして、そのような働き方がドイツでは当たり前なので、自然とみんなそのような思考とペースで働くようになります。

コダモン
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良き相乗効果?


社員が持続的にメリハリのある働き方ができる環境を提供するのがドイツ企業の特徴です。大手企業の中には、有給休暇中に受信したメールは全て自動的に削除されるような企業もある。


サステイナブルに働くためのベースが整っている
とも言えます。

定時後のプライベートの時間は、上司も会社も取引先も口出し無用。ドイツ人は、「仕事をいかに早く切り上げてプライベートの時間を増やすか?」それだけを考えて働いています。

家族のもとへ帰って一緒に食事をしたり、友達と飲みに行ったり、サッカー観戦をしたり。仕事より大事なものがいくらでもあるのがドイツ人です。

コダモン
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ワークライフバランス重視


ドイツ人は企業に対する帰属意識などサラサラない。

日本人から見れば自己中心的とも言えるほど『自分』と『プライベート』を優先させることで、心身ともに持続可能な働き方を実現させているのです。

人生を仕事と会社に捧げない

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話を日本に戻します。

以前勤めていた日本の大手企業では、夜遅くまで残業していると「おっ!こんな時間まで残ってるかー感心感心!」などと声をかけてくる上司がいました。

残業をする人が『頑張っている』と勘違いしているわけです。

残業が美化されて、長時間労働が常態化している。それは取引先も同様で、定時後に社用ケータイに電話がかかってくる事も普通でした。

コダモン
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みんな残業してる


会社のオッサン上司の中には、「早く家に帰ってもやる事がない」 「休暇を取ったら仕事がたまるから休まない方が楽」 そのような事を平然と言ってのける人もいた。

「会社以外に居場所がない」

「仕事以外にやる事がない」

見ているこっちが悲しくなるほど、『会社と仕事』に生きる人たち。

働き方ヒント!

家に帰れば奥さんや子供がいるのに、「帰ってもやることがない」と言う上司が実際にいました。毎日残業しているため『家にいない事』がデフォルトになってしまい、早く帰れる日ですらダラダラと会社に居残る始末。会社と仕事にすがりつく事でしか人生の価値を見出せず、それが『生きがい』になってしまっているのです。


『サステイナブルな働き方』からは程遠く、仕事一辺倒でワークライフバランスが崩壊している人は大勢います。

「社会人が辛いのは当たり前!」「残業は当たり前!」そのような逃げ場のない環境で働き続けてきた事によって、人生の本当に大切なものを見失ってしまう人もいるでしょう。

『ワーク』だけが先行して『ライフ』のない働き方は、いつしか心身に支障をきたすこともある。将来に渡って持続することが難しいと断言できます。


自分はそのような環境に身を置くことが嫌になり、転職しました。

  1. 何よりも大切な家族
  2. 人生の喜怒哀楽を共有できる友人
  3. 日々の生活を充実させる遊び・学び・趣味


それらの人生の本当に大切な人・物のために、時には思い切って大きな方向転換をすることも大切です。

『ドイツで転職をする』というのは極端な例ですが、自分から行動を起こすことでサステイナブルな働き方の実現に近づくことができます。

仕事に人生をコントロールさせない


将来に渡って持続可能な働き方のために:

  1. ワークライフバランスの充実に専念する
  2. 仕事とプライベートを切り離す
  3. 働く環境を根本的に変える必要がある場合は転職する


これらの事を意識して徹底しましょう。

コダモン
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日本では特に重要


その実現のためにも、会社や仕事に人生をコントロールされるのではなく、『ライフ優先』で働くことが大切です。


自分の人生をコントロールできるのは自分だけ!

サステイナブルな働き方のために、ワークライフバランスを重視しましょう。

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