コダモンです。(@kodamon)
今年もこの季節がやってきました。
毎年恒例、悲喜こもごもな新入社員の季節です。
引っ越しを済ませて新生活にウキウキする人もいれば、不安を抱えドキドキしている人もいるでしょう。
そして…。
まだ入社したばかりなのに「もう辞めたい…」と思い悩む人もいるのです。
ギャップに直面する新入社員

新入社員が入社後に直面するのが、理想と現実のギャップです。
理想:
✅ 職場に早く馴染んでたくさん学ぶ!
✅ 頑張って仕事をして定時に帰宅!
現実:
❌ 配属先が希望していたのと違う…
❌ 定時が過ぎてもみんな残業してる…
これらのギャップに直面し、心がポッキリ折れてしまう若者は少なくありません。

現実はツライ
日本の多くの企業は新卒一括採用を行うため、入社時点で新入社員の配属先が決まっていないというパターンがほとんどです。
新入社員研修が終わるタイミングでようやく希望を取る会社が多いようですが、これでは当然「入社後に自分はどのような仕事をするのか?」という事がわからない。
目をつむって大海原に飛び込むようなものです。
先に配属先を決めてしまうと、もしかしたら内定辞退者が出るかもしれない。そのような理由もあり、企業側はとりあえず採用してから配属先を割り振るのだとか。
当然のことながら新卒側のリスクは大きいです。
大学の専攻とまったく違う分野で働くことはザラだし、経理など内勤をするつもりで入社した人が営業職にまわされる可能性だってある。

不安しかない
同時に、日本の企業の多くではいまだに長時間労働やサービス残業が蔓延しています。
(厚労省, 我が国における時間外労働の現状, 2023年4月時点)
上司とソリが合わなかったり、職場の人間関係が嫌になったり。
そのような現実に直面し、新入社員の多くが「思っていたのと違う!」と感じてしまう。
理想とはかけ離れた実態を目の当たりにして、入社後たった数日で「もう辞めたい…」となってしまうのです。
そもそもなぜその会社に入社したの?

入社後の現実をつらく感じてしまう理由は、入社前に抱いていた理想とのギャップが大きいから。
では、あなたは勤務先に何を期待していたのでしょうか?
企業には社長以下様々な階層の役職があり、ピラミッド型の組織で構成されています。
そして、その中でも新入社員はピラミッドの最下層に位置されます。日本企業の場合は、その傾向が特に顕著。
右も左もわからない上、配属先には経験豊かな先輩方がいる。当然のことながら新米に対する期待はさほど大きくありません。
日本の企業組織におけるヒエラルキーの都合上、新入社員は基本的にマイナスからのスタートとなるのです。
配属当初は雑用や簡単な仕事ばかりまわって来るため、新入社員は希望と業務内容のミスマッチに苦悩します。社風によって社員の働き方も様々なので、意味もなく残業を強いられる場合もあれば、単純な業務ばかりで成長を感じられずキャリアパスに不安を抱く人もいる。一人前になるまでの『下積みの期間』が耐えられず辞めていくパターンが多いです。
また、上司や職場の人間は完全にガチャです。
職歴が長いだけでマウントを取るウザい人もいるだろうし、パワハラ上司にブチ当たるかもしれない。

そこは完全に運
慣れない状況に不安を抱き、どのように対処して良いかわからず、1人でストレスを抱え込んでしまう人もいるでしょう。
そのような環境において1番大切なのは、モチベーションの維持です。
1番手っ取り早い方法は、あなたが社会人になってやりたかった事を実践するという事。
人は誰しも好きな事、やりたい事があるはずです。
そして、それを実践する事。
それは必ずしも会社や仕事に直結しなくても良いのです。
- 専門知識を身につけたい!
- 周りより早く出世したい!
- 週末は趣味に没頭したい!
- お金を貯めて旅行したい!
仕事を通して自分を成長させたい人もいれば、周りからの承認欲求を満たしたい人もいる。
それとは逆に、会社は単純に「お金を稼ぐところ」と割り切って余暇を満喫したい人もいる。
人生をより楽しむためにやりたい事を追い求めつつ働けば、それで良いのです。

人生は仕事だけじゃない
逆に言えば、仕事が嫌で嫌で仕方がないうえに「自分は何がしたいのかさえわからない」というのが、1番ダメなパターン。
モチベーションもなく、会社に行っても何1つ楽しい事がない。これでは当然長く続きません。
そのような状況に陥らないように、あなたは会社に入って何をしたかったのか?もう一度考えてみましょう。
会社へ行くのが嫌になったら

どうしても会社に行く足が重く、「もう辞めたい…」と思い始めた時。
そんな時は、思い切って行動しましょう。
辞めたい理由は様々ですが、具体的には次のような行動が有効です:
- 自分に合った仕事内容を探る
- 上司を含め周りに相談する
- 部署異動の希望を出す
そのような行動を起こしたあなたに対して、会社側は必ずサポートしてくれます。
新入社員として入社したあなた達は、会社の未来です。
悩む新入社員に対して、基本的に職場で改善できる事があれば改善する方向で動いてくれます。

そうでなければ完全に黒
せっかく採用した人材がたった数日で辞めてしまっては、元も子もありません。新しく採用をかけるには追加のコストもかかるし、部署の上長も『自分の評価にキズがつくかも…』という一抹の不安を覚えるはず。
そのような観点からも、会社側の人間は必ず一定の配慮を行ってくれます。
会社を辞めたい理由が「上司」や「職場の人間関係」などであれば、部署異動は選択肢の1つです。直属の上司や同じ職場の人間の働き方だけで判断せずに、他部署の状況や環境をリサーチしましょう。ただし、「会社が合わない」や「社風が合わない」などは部署異動をしても無意味なので注意が必要です。
行動しなければ、何も変わらない。
「もう会社を辞めてもいい!」くらいの心意気があれば、何も恐れるはありません。
社会人というのは何事も経験です。
良い経験も悪い経験も、人生で一度の大きな経験ができるのも『会社』という場所。
仕事の成功も失敗も、職場の人間と対立することも。その一つ一つが社会人としての経験です。

やらなきゃ何も始まらない
会社を辞めて転職したり、自営業へ方向転換したり。人生における選択肢と将来の可能性はまさに無限大。
そのため、「もう辞めたい…」と感じたら、そのまま何もせずに退職するのではなくその会社で今できる事をトライしてみましょう。
実際に会社を辞めるのは、何かをトライして経験を積んでからでも遅くはない。
先の長い人生、ゆっくりで良いのです。
会社は辞めてもいい

「会社を辞めたい」と言うあなたに対して、大人達は「辞めるなんてもったいない!」と言うでしょう。
当の本人の気持ちを考えず、知った風な口をきく人は大勢います。
「何も学んでいないのにもう辞めるなんて…」
「採用してくれた会社にまだ何も還元してないのに、もう辞めるのか?」
「とりあえず3年は勤めるべき!」
時には家族でさえも、不安が先行するあまり「もうちょっと頑張ったら?」など心ないアドバイスするケースもあります。

「頑張れ」はダメ
ちなみに、わたくしコダモンは日本の会社が嫌になって辞めました。
職場の面倒な人間関係や意味不明な暗黙のルール、長時間労働など。日本企業のヤバい働き方を4年半ほど続けた結果、ある日全てが嫌になりスパッと辞めました。
そんな自分から、アドバイスです。
入社して数日だろうが数年だろうが…。
辞めたい明確な理由があるなら、その会社は辞めてもいい。
会社というのは、心身を消耗してまでしがみつく所ではありません。
ただし、理由なき退社はダメ。絶対。
あやふやな理由で何となく会社を辞めてしまうと、次の就職先でも「些細なことでまた辞める」という負のループに陥ります。
そのため、会社を辞めたくなったらまず自分が今置かれている状況を振り返ってみましょう。
- 会社を辞めたい1番の理由は?
- それは転職すれば解決するのか?
- そもそも会社員として働きたいのか…?
新入社員としてピラミッド型組織の最下層で働き、右も左も分からないプレッシャーの中で仕事をすること。
そのストレスは並大抵の物ではありません。
そして、それがどんなに大変でも周りの大人達は「辛いのはみんな一緒!」「社会人なら当たり前!」などと言う。

まさに思考停止
根性論や精神論を押し付けてくる会社も、まだまだ多く存在します。
しかし、それも今は変わりつつある。
昨今の世の中において…。
これまでの「常識」や「当たり前」はもう通用しません。
AI/人工知能の進歩もすさまじく、日本の会社で日常的に行われている多くの業務が近い将来どんどん無くなっていくでしょう。
一般事務員、製造業の作業員、銀行員など。これらの業務は近い将来AIが取って代わります。競争力を維持するために、企業は不要な人材をカットして低コストなAIに仕事を任せざるを得ないからです。これまで安定・安泰と言われていた多くの大企業でも今後は必ずAIが導入され、社員の数が減っていくでしょう。
要するに、これまで日本企業で当たり前とされてきた終身雇用や年功序列にはもう期待できないということ。
『やりたくない仕事』や『いたくもない職場』を何年も耐えて頑張ったとしても、会社はいざとなれば知らん顔。あなたを守ってはくれません。
そのため、これからの世の中は本当にやりたい事と向き合うというスタンスが大切です。
あなたは本当にその会社で働きたいの?
そんな問いに真剣に向き合ってみましょう。
新卒で入社した会社があなたの運命の会社ではないという事。それは珍しい事でも何でもありません。
「上司に会いたくない…」
「もう会社に行きたくない…」
そのような憂鬱な日々を送るくらいなら、スパッと決断しましょう。
本当にやりたい事があれば、その会社は辞めてもいいのです。
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