コダモンです。(@kodamon)
今年もこの季節がやってきました。
毎年恒例、新入社員の季節です。
新生活を満喫してウキウキな人もいれば、不安を抱えドキドキな人もいるでしょう。
でも…。
まだ入社したばかりなのに、「もう辞めたい…」と思い悩む人もいます。
ギャップに直面する新入社員
新入社員がまず直面するのが理想と現実のギャップです。
理想:
✅ たくさん学んで一人前になる!
✅ 頑張って仕事をしたら定時に帰宅!
現実:
❌ 雑用みたいな仕事しかまわってこない…
❌ みんな残業してる…
入社後に感じるギャップが大きすぎて、心がポッキリ折れてしまう若者は少なくありません。
入社後のリアル
日本の多くの企業は新卒一括採用を行っているため入社時点で新入社員の配属先が明確に決まっていないというケースが多いです。
ちなみにドイツなどでは、大学在学時にインターンや留学を通して実務経験を積んでから社会人を目指します。
そうする事で就職活動で有利になり、尚且つある程度専門性を活かした分野での採用を目指せるからです。
その半面、日本では新卒に対して『キャリア採用』が行われないのが普通。いわゆる新卒一括採用です。
ただ…それは冷静に考えると、目をつむって大海原に飛び込むようなもの。
そして、そうやって大海原に飛び込んだ結果…理想とのギャップに直面する。
「思ってたのと違う…」となるわけです。
新入社員は覚悟が必要!
新卒一括採用はデメリットばかりではありませんが、時代遅れ感は否めません。
見直される動きもあるようですが、そもそも昨今の自由で柔軟な思考を持つ若者には合わないでしょう。
新卒一括採用は基本的に終身雇用や年功序列とセットであり、現在の社会ではこの2つが崩れつつあります。
そんな新卒一括採用ですが、企業側にも一応理由があります。
いずれにせよ、新入社員側のリスクは大きいです。
一昔前とは違って、そもそも今の若者は「一生この会社で働いて最後は退職金をたんまりもらおう!」とは考えていません。
大学の専攻とまったく違う分野で働くことはザラだし、経理など内勤をするつもりで入社した人が営業職にまわされる可能性だってある。
…不安しかない
同時に、日本の企業の多くではいまだに長時間労働やサービス残業が蔓延しています。
(厚労省, 我が国における時間外労働の現状, 2023年4月時点)
上司とソリが合わなかったり、職場の人間関係が嫌になったり。
そもそも入社時に仕事が決まっていないという事実だけでも不安なのに、不安要素がどんどん加わります。
日本企業の多くの古い慣習や採用の基本的なシステムは、すぐには変わらない。
ある程度覚悟を決めて入社後の日々を過ごす事になるのです。
なぜその会社に入社したの?
入社後の現実をつらく感じてしまう理由は、入社前に抱いていた理想とのギャップが大きいから。
では、あなたは勤務先に何を期待していたの?
企業というものはピラミッド型の組織で構成されています。
その中でも新入社員は基本的にピラミッドの最下層に位置される。
配属先には経験豊かな先輩がいるため、当然のことながら新米に対する期待は大きくありません。まずは教育からのスタートとなり、時にはお荷物扱いされるかもしれません。
そのような新入社員は、社内の扱いとしてはマイナスからのスタートとなるのです。
配属当初は裁量権の少ない簡単な仕事ばかりまわって来るため、新入社員は描いていた理想像と現実のミスマッチに苦悩します。単純業務ばかりで成長を感じられず、キャリアパスに不安を抱く人もいる。企業側が新米をじっくり育てるつもりでカリキュラムを組んでも、下積み期間が耐えられず辞めていくのです。
また、上司と職場の人間は完全にガチャです。
ウザい人もいるだろうし、パワハラ上司にブチ当たるかもしれない。
そこは完全に運
慣れない状況に不安を抱き、どのように対処して良いかわからず、1人でストレスを抱え込んでしまう人もいるでしょう。
そのような環境において1番大切なのは、モチベーションの維持です。
1番手っ取り早い方法は、あなたが社会人になってやりたかった事を実践するという事。
人は誰しも好きな事、やりたい事があるはずです。
そして、それは必ずしも会社や仕事に直結しなくても良い。
- 専門知識を身につけたい!
- 周りより早く出世したい!
- 週末は趣味に没頭したい!
- お金を貯めて旅行したい!
あなただけのモチベーションを見つけましょう。
仕事を通して自分を成長させたい人もいれば、周りからの承認欲求を満たしたい人もいる。
それとは逆に、会社は単純に「お金を稼ぐところ」と割り切って余暇を満喫したい人もいる。
人生をより楽しむためにやりたい事を追求しましょう。
仕事は人生のほんの一部
モチベーションがなければ、働いていても何一つ楽しい事がない。これでは長く続きません。
そのような状況に陥らないように:あなたは会社に入って何をしたかったの?
それについてもう一度ゆっくり考えてみましょう。
会社へ行くのが嫌になったら
どうしても会社に行く足が重くて「もう辞めたい…」と思い始めた時。
そんな時は思い切って行動しましょう。
辞めたい理由は人によって様々ですが、具体的には次のような行動が有効です:
- 自分に合った仕事内容を探る
- 上司を含め周りに相談する
- 部署異動の希望を出す
そのような行動を起こしたあなたに対して、会社側は必ずサポートしてくれます。
新入社員として入社したみなさんは会社の未来です。
悩む新入社員に対して、基本的に職場で改善できる事があれば改善する方向で動いてくれます。
そうあるべき
せっかく採用した人材がたった数日で辞めてしまっては、元も子もありません。また新規で採用をかけるには追加のコストもかかるし、部署の上長も『自分の評価にキズがつくかも…』という一抹の不安を覚えるはず。
新入社員が突然辞めてしまう事に対する会社側のデメリットは、比較的大きい。
そのような観点からも、会社側の人間は必ず一定の配慮を行ってくれます。
辞めたい理由が上司や職場の人間関係であれば、部署異動は選択肢の1つです。直属の上司や職場の働き方だけで判断せずに、他部署の状況や環境をリサーチしましょう。ただし、会社や社風が合わないと感じた場合は要注意。部署異動をしてもさほど変わらない可能性が大きいです。
いずれにせよ、行動しなければ何も変わらない。
良い経験も、悪い経験も、人生で一度きりの大きな経験ができるのも、会社という場所です。
仕事の成功も失敗も、職場の人間と対立することも。その一つ一つが社会人としての経験です。
やらなきゃ何も始まらない
会社を辞めて転職したり、自営業へ方向転換したり。
人生における選択肢と将来の可能性は、まさに無限大。
実際に会社を辞めるのは、何かにトライして経験を積んでからでも遅くはない。
先の長い人生、ゆっくりで良いのです。
会社は辞めてもいい
「会社を辞めたい」と言うあなたに対して、大人達は「辞めるなんてもったいない!」と言うでしょう。
「もう辞めるなんて…」
「せっかく採用してくれた会社にまだ何も還元してないぞ?」
「とりあえず3年は勤めるべき!」
当の本人の気持ちを考えず、知った風な口をきく人は大勢います。
時には家族でさえも、不安が先行するあまり「もうちょっと頑張ったら?」など心ないアドバイスするケースもあります。
「頑張れ」はダメ
ちなみに、わたくしコダモンも転職経験者です。
日系の大手上場企業が嫌になって辞めました。
職場の面倒な人間関係や意味不明な暗黙のルール、長時間労働など。日本企業のヤバい働き方を4年半ほど続けた結果、ある日全てが嫌になりスパッと辞めました。
そんな自分から、アドバイスです。
入社して数日だろうが数年だろうが…。
明確な辞めたい理由があるなら、その会社は辞めてもいい。
会社というのは、心身を消耗してまでしがみつく所ではありません。
会社を辞めたくなったらまず自分が今置かれている状況を振り返ってみましょう。
- 会社を辞めたい1番の理由は?
- 転職すれば問題は解決する?
- そもそも会社員として働きたい?
新入社員としてピラミッド型組織の最下層で働きながら、右も左も分からない中で仕事をすること。
そのストレスは並大抵の物ではありません。
根性論や精神論を押し付けてくる会社も、日本にはまだまだ多く存在します。
しかし、そのような環境は今まさに変わりつつある。
これまでの「常識」や「当たり前」は、もう通用しません。
AI/人工知能の進歩もすさまじく、日本の会社で日常的に行われている多くの業務が近い将来どんどん無くなっていくと言われています。
これまで安定・安泰と言われていた多くの大企業でも今後は必ずAIが導入され、社員の数が減っていくでしょう。一般事務員、製造業の作業員、銀行員などの業務は近い将来AIが取って代わると言われています。競争力の維持のためにコストカットをする企業は多く、低コストなAIはどの分野においても魅力です。
当然、これまで日本企業で当たり前とされてきた終身雇用や年功序列にはもう期待できません。
やりたくない仕事やいたくもない職場を何年も耐えて頑張ったとしても、会社はいざとなれば知らん顔。あなたを守ってはくれません。
そのため、会社に依存するのではなくあなたが本当にやりたい事と向き合い続けるスタンスが大切です。
あなたは本当にその会社で働きたいの?
そんな問いに真剣に向き合ってみましょう。
新卒で入社した会社があなたの運命の会社ではないという事。それは珍しい事でも何でもありません。
「上司に会いたくない…」
「もう会社に行きたくない…」
そのような憂鬱な日々を送るくらいなら、スパッと決断しましょう。
本当にやりたい事があれば、その会社は辞めてもいいのです。
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