海外で働くためにはTOEIC何点が必要なのか?

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コダモンです。(@kodamon)

日本でメジャーな英語試験と言えば「トイック」ですよね。

TOEIC(“Test of English for International Communication”)のことであり、「トーイック」とも呼ばれます。

TOEICの日本語訳は、「国際コミュニケーション英語能力テスト」。


学校や企業が団体で受験を申し込む事も多く、正式な英語検定試験として一般的に認知されています。


日本では、TOEICの試験結果が採用や昇進の基準になったり転職や進学に役立つと言われています。


コダモン
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TOEICは広く浸透している



高い英語能力はグローバル企業で働くために必要だし、当然のことながら海外で働く際には必須のスキルになります。


では、海外で働くためにはTOEICで何点を取る必要があるのでしょうか?

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TOEICの必要性

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今回の趣旨からはちょっとズレますが、まず結論から:


TOEICの点数は本当の英語能力と必ずしも比例しません。


TOEICの点数が高いからと言って、その人が実際のビジネスシーンで高い英語力を発揮するとは限らないのです。


ちなみにわたくしコダモンはドイツとのハーフですが、以前4年半ほど勤めていた日系の大手上場企業で入社後にすぐTOEICを受験させられました


かれこれ10年ほど前ですが、その時の点数が830点ほど。


当時は下調べも何も準備しないまま受験しましたが、正直なところそれ以来TOEICとは無縁です。

コダモン
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別に必要なし


その後、ドイツ国内のドイツ企業に転職たのですが、グローバルな環境で法人営業を行う職業柄イツ語と同じくらい頻繁に英語を使用します


あくまで実体験から語りますが、TOEICを受験したからといって何か恩恵があったわけではありません。

海外の採用面接ではどうせ英語での質疑応答があるし、そもそも英語がビジネスレベルでないと仕事なぞできない。


海外で転職する場合はTOEICの点数云々はどうでもいいのです。

 

働き方ヒント!

より実践的な言い回しや、その業界・分野の専門用語など。グローバルに通用する英語力を突き詰めればキリがありません。そのような環境で最も重要なのはコミュニケーション能力。しどろもどろになったり文法を気にしながら慎重に話すようではダメ。テスト勉強などよりも、まずは下手でも何でも良いのでとにかく英語圏の人間と数多くの会話をこなすことが大切です。

 


いずれにせよ、日本企業の場合は部署や職種に関係なくTOEICを受験させたがる。


管理職に一定水準の英語力を求める企業も多く、その際に幅広くTOEICが査定基準として採用されています。


TOEICの点数を気にするのは、日本の専売特許と言っても過言ではないでしょう。


TOEICの必要性は、海外で働く場合には一概には言えないのです。

日本企業で求められる英語力とは

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日本では高い認知度を誇るTOEICですが、海外では意外と無名

何らかの理由でこれからTOEICを受験しようとしている人は、TOEICはほぼほぼ『日本人のための英語資格』だと思っておいてください。

2021年度の日本全国のTOEIC総受験者数は約230万人。企業・団体・学校などの実施団体数は全体で約3,000でした。
 

公式サイトは数字を公開していないようですが、TOEICは日本と韓国の受験者だけで全体の60%強を占めているとも言われています。



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世界共通…とは言えない

 
そんなTOEICは、リスニングが495点満点とライティングが495満点、合計で990点満のテストです。


公式によると、2020年度の日本の平均スコアは531点


あくまで参考までに、大手企業の中には昇進の条件として求めるTOEICの点数を公表しているところがあります。
 
例えばTOEICの点数600点以上を指標にする企業として、ニトリは入社時に、ソニーは係長・課長に昇進するための条件のうちの一つに設定しています。



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ハードルは低め?


ただし、これらの日本企業が設定する『昇進に必要なTOEICの点数』は実践レベルの英語力とは無関係

 

「昇進・昇給のため」と割り切ってTOEIC試験に望む分には良いかもしれませんが、それ以上でもそれ以下でもありません。

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ドイツの英語検定事情


ちなみにドイツでは、ビジネスレベルの英語の指標としてC1レベルが望ましいという場合があります。


あまり聞き慣れないと思いますが、ここで言う『C1』とは英語の語学レベルを表すもの。


TOEICテストを基準に見た場合、次のようになっています:

  1. A1: 60 – 105 (listening), 60 – 110 (reading)
  2. A2: 110 – 270 (listening), 115 – 270 (reading)
  3. B1: 275 – 395 (listening), 275 – 380 (reading)
  4. B2: 400 – 485 (listening), 385 – 450 (reading)
  5. C1: 490 – 495 (listening), 455 – 495(reading)

(Gemeinsamer Europäischer Referenzrahmen für Sprachen,2020年3月時点)


ドイツ国内で「ビジネスレベルの英語を話せます!」と言う裏付けには、TOEIC で945点以上くらいのレベルが必要ということです。


コダモン
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めっちゃ高いレベル



これらは当然業種や職種にもよるので、あくまでも参考値。


しかしながら、ドイツの英語に対する要求値は本とは比較にならないほど高いです。

学生の身分でも同様で、例えば経済学で「インターナショナルマーケティング」などを専攻する場合は講義や教材は全部英語だったりする。


そのような場合もC1レベルの英語力必須という条件があったりします。


具体的な例として、例えばブレーメン大学の神経科学のマスターでは、英語圏以外の学生はC1レベルの英語能力の証明が必要です:

 

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(Universität Bremen,MSc Neurosciences – application and admission,2020年3月時点)


ドイツでは、至る所で当たり前のように英語力が求められます。

 

働き方ヒント!

ドイツの求人票には「英語ビジネスレベル必須」「英語が流暢であること」など当たり前のように記載されています。日本のように「TOEIC〇〇点以上」といった指標はありません。面接官は人事も上司も普通にビジネス英語を話すので、その場で容赦なく実践レベルの英語力が試されます。


ドイツをはじめ海外で働きたい場合は、専門性に加えて高い英語力は必須。


日本の求人票や昇進の指標に見られる「TOEIC600点以上」や「TOEIC 700点以上」などは、海外から見ると非常に低いレベルに設定されていると言えます。


コダモン
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ギャップは大きい



仮に日本企業に就職したとしても、商談の相手がグローバルに展開する海外企業であれば当然『ビジネス英語』でコミュニケーションを取る必要があります。

それは、相手企業側も同じです。


それなのに、なぜか日本側では英語の語学力に対する要求値は低く設定されている


実践レベルの英語力を身につけたいのであれば、日本企業が設定するTOEICの点数は気にしない方が良いでしょう。

 

海外で働くにはTOEIC何点が必要なの?


まわりくどくなりましたが、結論。


海外で働きたいなら
TOEIC900点以上目標です。

その理由は単純で、海外ではそもそも英語が話せて当たり前だからです。


コダモン
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英語はもはや大前提



気をつけなければならないのは、TOEICの点数だけでは実務レベルのコミュニケーション能力は判断できないということ。


繰り返しになりますが、TOEICの点数は実際の英語力とは比例しない。


「やった
! 頑張ってTOEIC対策をして900点を超えたぞ!」

このような『900点』とはニュアンスが違う、という意味です。


コダモン
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それはお勉強上手なだけ



海外で働くためには、実際に使えるビジネス英語のスキルがないと意味がありません。


試験対策を一生懸命して、頑張ってTOEIC高得点をゲットすれば日本企業ではチヤホヤされるかもしれない。

けれど、海外で働くにはおそらく不十分。


それらを踏まえて、海外で働くためにはTOEIC900点くらいが必要という意味です。


実際に海外企業で働く自分をイメージしてみてください。日本企業で日常的に行う上司とのやり取り、打ち合わせ、顧客対応や資料作成など。それらを単純に全て英語で遂行する、ということです。


わたくしコダモンはかれこれ5年以上ドイツの会社でサラリーマンをしていますが、事務系のおばちゃん社員を含め周りはみんな英語ができます。


コダモン
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英語は当たり前


日本とドイツを比べても仕方がないのかもしれませんが…。

結局何が言いたいかと言うと、そのような環境で働きたいなら同じレベルの英語力が必要!ということ。

 

海外で”外国人”として働く日本人も、英語はできて当然と見なされます。

専門のスキルで海外進出を目論む人も、英語のスキルを是非ともしっかり身につけておきたいところです。

ドイツ企業では英会話が日常茶飯事!

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海外で働く場合、例えば中国系企業に就職すれば当然中国語が役立つでしょうし、フランスで現地採用となればフランス語が話せれば便利です。


しかし、どんなに現地の言葉が堪能でもやはり英語は必須です。

コダモン
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必ず使う


これまで長らくグローバルに仕事をしてきましたが、日々の業務で使用する言語の比率はこんな感じです:

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自分はドイツ語を母国語レベルで話せますが、それでも英語を使う頻度が1番多いです。


ドイツ人に囲まれている職場環境であっても、ビジネスシーンでは優先的に英語が使われます。

英語での資料作成、英語で電話会議、英語で打ち合わせ…など、ドイツ企業であってもドイツ語以上に英語を使用する場面が多いです。



ドイツで働いているのに、母国語のドイツ語よりも英語を使うという事実。


社内資料も、仮に読む人が全員ドイツ人であっても英語で作成される事が多いです。


コダモン
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英語だらけ



自分は日本語も話せるので、特殊なケースとして日系企業を相手にビジネスをする場合は日本語も使います。

自分の得意な言語でグローバルに活躍できている、ありがたい環境です。

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TOEICだけではダメ!身につけるべきスキル

 

いかがだったでしょうか?

 

今回あえてTOEICに焦点を当ててみましたが、海外就職する際に1番大切なのはやはり実践スキル。


テスト勉強では得られない実際に使える英語スキルです。


コダモン
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ビジネス英語


結局のところ、日本でTOEICの点数が重要視される背景には、日本企業に存在する『TOEIC高得点 = グローバル人材』という一定の古い考えがあります。


TOEICの点数が高くても、実際の交渉の場では何の役にも立たない事例を何度も見てきました。


どれほどTOEICの点数が高くても、それはテスト勉強が上手なだけかもしれない。


採用する企業側にも、日本の場合は残念ながら『英語を高レベルで判断できる面接官がいない』という場合が多いです。

だかろこそ、TOEICの点数で判断せざるを得ないのかもしれません。

日系の大手企業に4年半ほど実際に勤務していましたが、ビジネスレベルの英語力を身につけた人はほとんどいませんでした。

TOEIC700点や800点という結果だけで、自動的に『グローバル人材扱い』される場合も。


コダモン
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うーん…


海外で就職する場合は英語のスキルは必須です。得意不得意などと言うレベルではなく、英語ができないと仕事にならない。


海外、特に欧米諸国は実力主義の社会なので、採用となった瞬間から即戦力として成果を期待されます。ビジネスレベルの英語がすぐに求められる、ということ。


TOEICの点数が高いのは素晴らしいことですが…それだけではダメ。

働き方ヒント!

ビジネスの現場では、自分の意思を100%確実に英語で伝えることのできる語学力に加えて、その国の文化や政治背景なども考慮したコミュニケーション能力が問われます。極端な話、『現地スタッフの訛って聞き取りづらい英語』などにも柔軟に対応できるような知識経験が問われます。


日本を出て海外で働きたい場合は、それ相応の場数を踏んでいる必要がある。


海外で働く場合はTOEICでは測れないコミュニケーション能力が必要なのです。


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